本ページはアフィリエイト広告を利用しています。掲載する制度の記載は、国土交通省・東京都および各市区町村の公表内容にもとづきます。

家全体でなく寝ている場所を守る

耐震改修は費用がかかります。高齢の親が一人で住んでいる、いずれ建て替える、費用が出せない。そういうときに、家全体ではなく「一部屋だけ」「寝ている場所だけ」を守る方法があります。市区町村には耐震シェルター・防災ベッドの設置助成があり、「〇〇市耐震シェルター・防災ベッド設置事業費補助金交付要綱」といった名前で定められています。

このページの内容
  1. どういうものか
  2. 要綱で決まっている
  3. 部分改修という選び方
  4. どこを守るか
  5. 設置の前に部屋を空ける
  6. 自分の場合はどうなるか
  7. よくある取りこぼし
  8. 確認の順序
  9. 確認に使った一次情報
  10. よくある疑問

どういうものか

家全体を直さない方法

方法守る範囲考え方
耐震シェルター部屋の中に置く箱状・骨組状のもの建物が倒れても、その中の空間を確保する
防災ベッドベッドの上寝ている間に倒壊しても、ベッドの上が潰れないようにする
部分改修1階の一部・寝室など建物の一部だけを補強する
家具の固定部屋の中倒壊しなくても家具で怪我をする

市区町村が助成の対象にしている製品や工法が決まっていることがあります。要綱と窓口で確認してください。

考え方の出発点は「地震で亡くなる原因の多くが、倒壊した家に押しつぶされることだった」という点です。家を守れなくても、人が助かる可能性を上げる、という発想です。

要綱で決まっている

この制度も市区町村ごとです。「〇〇市耐震シェルター・防災ベッド設置事業費補助金交付要綱」「〇〇市防災ベッド等設置推進補助事業要綱」といった名前で定められています。

要綱で確認すること

「高齢者のみの世帯」など、対象を絞っている市区町村があります。逆に、耐震改修の補助と併用できないことがあります。窓口で確認してください。

部分改修という選び方

耐震改修の補助は、多くの市区町村で「補強後に評点1.0以上」を条件にしています。そこに届かない場合、補助が使えないことがあります。

上部構造評点(Iw)の区分と判定(東京都耐震ポータルサイト)

評点判定
1.5以上倒壊しない
1.0以上〜1.5未満一応倒壊しない
0.7以上〜1.0未満倒壊する可能性がある
0.7未満倒壊する可能性が高い

出典:東京都耐震ポータルサイト「戸建住宅の耐震診断」。「必要な耐震性能を満たすには、Iwが1.0以上である必要があります」とされています。

ただし市区町村によっては、1.0に届かなくても一定以上上げる工事を対象にする「部分改修」の補助を置いていることがあります。「全部やるか、何もしないか」の二択ではありません。窓口で選択肢を聞いてください。

どこを守るか

守る場所を決めるときの考え方

場所理由
寝室寝ている間は逃げられない。地震の時刻は選べない
1階木造2階建てでは1階が潰れる形の被害が多い
出口に近い部屋外に出やすい
高齢の方が長くいる部屋移動に時間がかかる

どこに置くかは、その家での過ごし方によります。診断の結果でどこが弱いかが分かっていると、判断しやすくなります。

設置の前に部屋を空ける

耐震シェルターも防災ベッドも部分改修も、まず「その部屋を空ける」ところから始まります。物が多い部屋には置けません。

高齢の親の家では、長年の物が積み上がっていることがあります。片付けが先に立ちはだかって、制度の話が進まない、ということが実際に起きます。設置する部屋を1つ決めて、そこだけ空ける、という進め方があります。

置く部屋を先に空ける

シェルターやベッドを入れるには、部屋を空ける必要があります。運び出しから対応する不用品回収があります。

掲載する料金は各社公式サイトの公表値です。実際の費用は現地の状況により変わります。見積もりは無料。広告(PR)を含みます。

自分の場合はどうなるか

高齢の親が一人で住んでいる

対象を高齢者世帯に絞っている市区町村があります。耐震改修より条件が合いやすいことがあります。窓口で確認してください。

いずれ建て替える予定がある

それまでの間を守る、という選び方ができます。耐震改修に大きな費用をかけない判断もあります。

評点が0.7未満だった

「倒壊する可能性が高い」水準です。全体改修が難しい場合、シェルターや部分改修の相談をしてください。

賃貸に住んでいる

建物への工事は所有者の同意が要ります。置くだけの防災ベッドなら相談しやすいことがあります。要綱で対象を確認してください。

耐震改修の補助と両方使いたい

併用できないことがあります。要綱で確認してください。

部屋が物でいっぱいで置けない

まず1部屋だけ空けることから始めてください。全部を片付けようとすると進みません。

よくある取りこぼし

先に買ってしまった

交付決定前の購入・設置を対象外にしている市区町村があります。→ 契約より先に申請する

対象の製品でなかった

助成の対象になる製品や工法が指定されていることがあります。

世帯の条件を満たさなかった

高齢者のみの世帯などに限っている市区町村があります。

耐震診断が条件だった

診断を受けていることを要件にしている市区町村があります。

置く場所を決めていなかった

どの部屋に置くかで、必要な大きさも片付けの範囲も変わります。

確認の順序

全部は直せないとき

  1. 耐震診断を受けるどこが弱いかを知る。→ 耐震診断と上部構造評点
  2. 全体改修の見積もりを取る比べる材料になります。
  3. 市区町村にシェルター・防災ベッドの助成があるか聞く対象世帯と対象製品も。
  4. 部分改修の補助があるか聞く1.0に届かない工事の扱い。
  5. 置く部屋を決める寝室・1階が基本。
  6. 部屋を空けるここで止まりやすい。
  7. 交付決定を待ってから購入・設置する→ 契約より先に申請する

→ 耐震の補助は要綱で決まる/2つの年で分かれる/耐震診断と上部構造評点/補強設計と補強工事/契約より先に申請する/床下の腐朽と蟻害/全部は直せないとき/改修後の固定資産税の減額

確認に使った一次情報

よくある疑問

耐震シェルターはどの市区町村にもありますか。

ありません。市区町村ごとの制度で、要綱で定められています。お住まいの市区町村の建築・住宅担当課にご確認ください。

どんな製品が対象になりますか。

市区町村が対象製品を指定していることがあります。自分で選んで買う前に、窓口で対象を確認してください。

耐震改修の補助と両方使えますか。

併用できないことがあります。要綱で確認してください。

賃貸でも設置できますか。

建物に固定する工事は所有者の同意が要ります。助成の対象を所有者に限っている市区町村もあります。窓口で確認してください。

シェルターがあれば耐震改修は要りませんか。

守る範囲が違います。シェルターや防災ベッドは、その場所にいる人の空間を確保するものです。建物そのものの耐震性が上がるわけではありません。

木造住宅の耐震補助ガイドの記事一覧

このページが扱う範囲
本ページは木造住宅の耐震に関する補助制度についての一般的な整理です。補助の有無・名称・対象・金額・申請期限は市区町村ごとに異なり、年度ごとに変わります。実際の手続きは、お住まいの市区町村の建築指導・住宅担当課にご確認ください。

一次情報の確認先

このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。

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