市役所は駆除しません。
補助は上限1万円です
スズメバチかアシナガバチか、巣が屋外か壁の中か。この2点で、自分でやれるかどうかも費用も決まります。
まず、市役所は駆除しません。水戸市は「市役所や消防署では、ハチの駆除は行っておりません」と書いています。代わりに、スズメバチの巣の駆除費を補助する自治体があります。上限は1万円。ただし自分で駆除すると出ません(領収書が要ります)し、申請は駆除の「後」です。そしてもう1つ。スズメバチは自分で駆除しないでください。刺されると重篤な症状につながることがあり、集団で襲われる危険もあります。ここは費用の話より優先されます。
市役所は駆除してくれるのか
多くの自治体は、駆除そのものをしません。水戸市はこう書いています。
市役所や消防署では、ハチの駆除は行っておりません。
その代わりに置かれているのが、駆除費の補助金です。実際に公表されている4市を並べます。
スズメバチの巣 駆除費補助(公表内容)
| 自治体 | 補助の額 | 対象 | 期限 |
|---|---|---|---|
| 西東京市 | 駆除作業費の半額(巣1個あたり上限10,000円) | 実際にスズメバチが出入りしている巣。空の巣は対象外 | 予算が無くなり次第終了 |
| 水戸市 | 駆除に要した費用の2分の1(上限10,000円) | スズメバチのみ。スズメバチ以外のハチは対象になりません | 駆除を完了した日の属する年度内。同一年度1回限り |
| 鎌倉市 | 駆除に要した費用の3分の1(上限1万円) | スズメバチのみ。市税の滞納がないこと | 領収日から60日以内、または年度の2月10日の早いほう |
| 熊谷市 | 駆除に要した費用(上限10,000円) | スズメバチ亜科(オオスズメバチ・キイロスズメバチを含む) | 駆除を実施した日から60日以内 |
各市の公表内容によります(2026年9月22日確認)。金額も割合も期限も、市によって違います。
並べると、制度の形はどこも同じです。共通するのは次の4つで、ここを外すと1円も出ません。
4市に共通する落とし穴
| # | 共通していること | 外すとどうなるか |
|---|---|---|
| ① | 対象はスズメバチだけ | アシナガバチ・ミツバチは補助が出ない |
| ② | 業者に払った領収書が要る | 自分で駆除すると1円も出ない |
| ③ | 申請は駆除の「後」 | 先に相談しなくてよい。急いで呼んで構わない |
| ④ | 期限がある(60日・年度内・予算切れ) | 領収書をしまい込むと失効する |
③は誤解されやすいところです。「先に市役所の許可が要る」わけではありません。駆除してから申請します。
スマホで巣の写真を撮ってください。鎌倉市は「営巣場所の位置確認写真、駆除前後の写真計3点」、熊谷市は「駆除前後の巣の撮影を忘れずに行ってください」としています。駆除が終わってからでは、駆除前の写真は撮れません。撮り忘れると、補助の申請ができなくなります。
自分の市に制度があるかは、「(市区町村名) スズメバチ 駆除 補助」で検索すれば分かります。出てこなければ、環境課か生活衛生課に電話1本です。無くても失うのは3分で、あれば1万円が戻ります。
なお、補助が無い自治体でも「防護服の貸出」だけを行っているところがあります。ただしスズメバチの巣を自分で駆除するのは勧めません。貸出があるかどうかは、同じ電話で聞けます。
ハチの種類と危険度
スズメバチ
もっとも危険です。自分で駆除しないでください。巣に近づくだけで威嚇・攻撃を受けることがあります。丸い球状の巣(マーブル模様)が特徴。地中や屋根裏に作ることもあります。
アシナガバチ
スズメバチより攻撃性は低いものの、刺されるとアナフィラキシーの危険があります。シャワーヘッドのような、六角形の部屋が露出した巣を作ります。
ミツバチ
攻撃性は低い。ただし巣に大量のハチミツが残ると、腐敗や他の害虫を呼ぶ原因になります。養蜂の関係で保護対象になる場合もあり、専門の対応が必要です。
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費用を決める4要素
1. ハチの種類。スズメバチは装備と危険手当の分、高くなります。
2. 巣の場所。ここが最も大きい。手が届く軒下と、屋根裏・壁の内部・高所では作業の難易度が全く違います。
3. 巣の大きさ。大きいほど個体数が多く、時間がかかります。
4. 作業の付帯内容。高所作業車が要るか、壁を開ける必要があるか、再発防止の処理を含むか。
自分でやってよい場合
次のすべてを満たす場合に限り、市販の薬剤での対応が現実的です。
・スズメバチではない(アシナガバチで、巣が小さい)
・巣が手の届く高さにある
・巣の直径が10cm以下程度で、まだ小さい
・脚立などを使わずに作業できる
・アレルギーの既往がない
・防護できる服装と、退避経路がある
ひとつでも欠けるなら、業者に頼んでください。刺されたときの医療費と危険は、駆除費用より大きいです。
業者を選ぶときの確認項目
1. 現地調査と見積もりが無料か。見てからでないと金額は出ません。
2. 見積もり後に断れるか。ここが明確な業者を選んでください。
3. 追加費用が発生する条件。高所作業、壁の開口など。
4. 再発時の保証。期間と条件。ハチは同じ場所に作りやすいので重要です。
5. 対応の早さ。活動が活発な時期は緊急性が高くなります。
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ハチの巣駆除ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。