その虫は、
自分でやっていいのか
自分の家に出ているものの行を、先に見てください。
虫と、頼む先の対応
| 出ているもの | 自分でやれるか | 頼む先 |
|---|---|---|
| ゴキブリ・アリ・ダニ・ノミ・コバエ・クモ | 数が少なければやれる。繰り返すなら発生源が別にある | 害虫の駆除業者(発生源の特定と侵入口の処理まで頼む) |
| ハチ(アシナガバチ・スズメバチ) | やらない。高所・屋根裏・壁の中はとくに危険 | ハチ専門の業者 |
| シロアリ | やれない。建物の構造に関わる | シロアリ専門の業者(5年保証が付くのが通例) |
| ネズミ・コウモリ・イタチなど | 捕獲に許可が要る動物がある | 害獣の駆除業者。先に自治体へ許可の要否を確認 |
同じ「110番」でも、ハチ・シロアリ・ネズミ・害虫で受付が分かれています。虫を言わずに電話すると、取り次ぎで時間を失います。
★表のいちばん下の行だけ、順番が逆になります。ネズミ・コウモリ・イタチは許可なく捕獲できない動物がいるので、業者を呼ぶ前に自治体へ許可の要否を確認するのが先です。上の3行は、業者に電話するところからで構いません。
3つに分ける
この3つで判断が変わる
①自分で対処できるもの。数が少なく、危険がなく、発生源が特定できるもの。
②業者に頼んだほうがよいもの。危険がある、高所、建物の構造に関わる、再発しやすいもの。
③法律で扱いが決まっているもの。許可なく捕獲・駆除できない動物があります。
③を知らずに自分で捕獲すると、法律に触れる可能性があります。「害獣だから駆除してよい」わけではありません。
自分でやってよいもの
ゴキブリ。市販の駆除剤・ベイト剤で対応可能です。ただし数が多い場合や、繰り返す場合は発生源(配管の隙間、排水、近隣)が別にあります。
アリ。侵入経路をたどって、巣に持ち帰らせるタイプの薬剤で。ただし木材に穴を開けるタイプのアリは、建物の被害につながることがあります。
ダニ・ノミ。寝具の洗濯・乾燥、掃除機、燻煙剤。ペットがいる場合は動物病院に相談。
コバエ・ユスリカ。発生源(生ゴミ、排水、観葉植物の土、水回り)を絶つのが本筋です。殺虫剤は対症療法。
クモ。多くは無害で、むしろ他の虫を食べます。気になる場合は巣を取り除く程度で十分。
共通して、「見えている個体を殺す」より「発生源を絶つ」ほうが効きます。そこを飛ばすと、何度でも出ます。
業者に頼むべきもの
自分でやると危険・悪化するもの
①ハチの巣。刺されると命に関わることがあります。特にスズメバチ。高所、屋根裏、壁の中は特に危険。
②シロアリ。建物の構造に関わります。見えている部分は被害の一部で、床下の状況は専門の調査が要ります。
③ネズミ。糞尿による衛生被害、配線をかじることによる火災リスク。侵入口を全部塞がないと再発します。
④トコジラミ。市販の殺虫剤が効きにくい個体があり、自己流の駆除で分散させてしまうことがあります。
⑤天井裏の動物。音がする、においがする場合。これは自分で追い出してはいけない側です。下の「法律で扱いが決まっているもの」を先に読んでください。
①は最も判断を誤りやすい項目です。「小さいから自分で」と近づいて刺されるケースがあります。種類と場所が分からないうちは近づかないでください。
ハチの巣の無料見積もりを依頼する
現地調査は無料の場合があります。費用は巣の場所・大きさにより異なります。
- 現地調査・見積もりは無料の場合があります
- 現地調査・見積もりは無料です。金額を見てから断って構いません
- 費用は状況・地域により異なります
→ ハチの巣の判断
法律で扱いが決まっているもの
ここが最も知られていない部分です。野生鳥獣は、法律により許可なく捕獲することが原則として禁止されています。
該当し得るもの:
・コウモリ(家に住みつくアブラコウモリなど)
・ハクビシン、アライグマ、タヌキ
・イタチ
・スズメ、ハト、ツバメなどの鳥
これらは「追い出す」ことはできても、「捕まえる・殺す」には許可が必要になる場合があります。自治体への申請や、許可を持つ業者への依頼が必要です。
したがって実務上は:
・追い出して、侵入口を塞ぐのが基本の対処
・捕獲が必要なら、許可を持つ業者に依頼する
・まず自治体の環境課などに相談する(無料で、地域の対応方針が分かります)
また、ツバメの巣のように、ヒナや卵が入っている間は動かせないものもあります。空になってからなら撤去できます。自治体には「この動物を駆除したいのですが、許可は要りますか」と電話一本で聞けます。担当は環境課・生活衛生課あたりです。動いたあとで聞くと、こちらが違反した側になります。
見積もりの取り方
駆除の費用は状況で大きく変わるため、電話口の金額は目安にすぎません。現地を見てもらってから決めてください。
確認する項目:
・現地調査・見積もりは無料か
・見積もりは項目ごとに出るか(「一式」では比較できません)
・追加費用が出る条件(高所、屋根裏、複数の巣など)
・再発した場合の保証はあるか。期間は
・侵入口を塞ぐ作業は含まれるか(ネズミ・コウモリではここが本体です)
・薬剤の安全性(小さい子ども、ペット、アレルギーがある場合)
特に5つ目です。駆除だけして侵入口を塞がなければ、必ず戻ってきます。安い見積もりが「駆除のみ」で、塞ぐ作業が別料金になっていることがあります。
どこに頼むかは、虫で変わります
「害虫駆除」とまとめて探すと、その虫を扱っていない業者に当たります。先に窓口を分けてください。このページの先頭に、出ているものと頼む先の対応表があります。
電話する前に、手元に用意しておくもの
| 聞かれること | 答えられないと起きること |
|---|---|
| 出ているものの名前(ゴキブリ・ハチ・シロアリ・ネズミなど) | 受付が分かれているので、取り次ぎで時間を失う |
| 出ている場所(屋根裏・壁の中・床下・高所かどうか) | 危険の判断ができず、現地調査が二度手間になる |
| いつから出ているか/繰り返しているか | 発生源の特定ではなく、見えている個体の駆除だけで終わる |
| 持ち家か賃貸か | 賃貸なら先に管理会社へ連絡する話になることがある |
駆除だけして侵入口を塞がなければ、必ず戻ってきます。安い見積もりが「駆除のみ」で、塞ぐ作業が別料金になっていることがあります。
ゴキブリ・アリ・ダニが繰り返し出るなら、発生源から見てもらう
見えている個体を殺しても、発生源が残っていれば何度でも出ます。現地で発生源と侵入口を見てもらうところからです。
- 現地調査・見積もりは無料の場合があります
- 現地調査・見積もりは無料です。金額を見てから断って構いません
- 費用は状況・地域により異なります
→ ハチの巣の判断/シロアリの相場と5年保証/害獣は捕まえる前に許可を確かめる
家の害虫・害獣対策ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。